コラム3 ~カルチャーショック
大分暖かくなってきました。
本日、休みの日曜日のお昼に、急に、無性に「冷やし中華」が食べたくなった。
家に冷やし中華あるか聞いたところ、「ない」とのこと。
やむを得ず、スマホで「近くの冷やし中華」で検索。
一人で、車を飛ばして、一番最初に出ていた、近くのラーメン屋に向かうも、まだ冷やし中華はやってない、と。
仕方ないので、二番目に載っていた「幸楽苑(日立多賀支店)」に行きました。店に入り、店のお兄ちゃんに「冷やし中華はあるか」って聞いたら、あるとのこと。(例の「冷やし中華はじめました」ののぼりは、出ていませでした。)
久しぶりの「幸楽苑」でしたが、びっくりしました。
いつのまにか、各テーブルに(カウンターは、一人一台)ある、タブレットからの注文になっていました。
「メニュー」を押すと、「ラーメン」、「飯もの」、「餃子」、「ドリンク」等ジャンルが表示されるので、「ラーメン」をポチッと押し、調べますが、「冷やし中華」は見当たりません。
心配そうに、こちらの様子を見ていた、さっきのお兄ちゃんに、「冷やし中華」は、どこにあるのか聞いたところ、「おすすめ」のジャンルにあるとのこと。
文句も言わずに、何とか注文でき、「フー」っと息を吐くと、視線を感じました。
遠くから、心配そうに、こちらの様子を見ていた、さっきのお兄ちゃんに、無言で(もちろん笑顔を添えて)、OKサインを出しました。
お兄ちゃんも、ほっとしたようですが、「爺さん一人では、やっぱり無理だろうなあ」と思っていたに違いありません。
(各テーブルにある、「使用法」は、字が小さくて、全然読めませんでした。)
最近はいろいろと進歩してきたなあ、などと考えていると、隣のテーブルから、甲高い可愛い声で、「〇番テーブルのお客様、お待たせしました」の声が。続いて、「料理を取ったら、僕の可愛いおでこを撫でてね」っていうから、見てみると、声の主はロボットでした。
私の「冷やし中華」を運んできたロボットのおでこを撫でましたが、うんともすんとも言いません。
おでこを見ると、「おでこを押す」って書いてありました。
ボタンを押されたロボットは、音を出しながら、静かに、そして「僕を写真で撮って、SNSにアップしてね」、「帰りにお土産も買ってね」と言いながら、厨房に去っていきました。
これは、子供たちは喜ぶだろうなあ、と思いながらも、メニューの「サイドメニュー」をポチ、ポチッと押している自分がいました。
(もちろん、お土産は買いませんでした)