コラム10 ~「生きるっちゅうのは、、、」
「生きるっちゅうのは、、、ほんまに、しんどうて、、、おもろいなあ」(by竹井千代『おちょやん』)
NHKの朝のテレビ小説(通称「朝ドラ」)は、子供(幼稚園くらい)の頃、チラッと見たくらいで、ほとんど見た記憶がありません。(確か、「おはなはん」だったような、、、。)
しかし『おちょやん』だけは、なぜか見てしまいました。(そして、何度も泣いてしましました。)
普通のNHKの朝ドラと違い、視聴率以上に評価の高いドラマだったそうです。
放送後、いろいろなコメントが寄せられていて、その中に「おちょやんの最後のセリフが素晴らしい、座右の銘にします」というのがありました。(えー、これが?と思いましたが、座右の銘は何でもいいのです。)
『座右の銘』とは、自分への励ましや戒めのために、日頃から心に留めておく言葉や格言で、常に覚えてる、思い出す、大好きな言葉です。「人生訓」、「モットー」などと同じで、ことわざ、四字熟語、(有名)人の言葉などがあります。
有名なのは、「初心忘るべからず」「七転八起」「継続は力なり」「一期一会」「不言実行」などがありますが、有名人の言葉にも、現在も伝わる名言が多くあります。
ノーベル文学賞を獲得しているイギリスの政治家であった、ウィストン・チャーチルは、「過去にこだわる者は未来を失う」という名言を残しています。
それよりも、妻のクレンメンタインが、チャーチルに送った「欠点があるから強くなれる。迷いがあるから賢くなれる。」は、さらに有名な言葉です。
また、世界的にも有名な修道女であるマザー・テレサには、温かく優しい言葉がありました。「平和は微笑みから始まります。」「いかにいい仕事をしたかよりもどれだけ心を込めたかです。」
子供の頃、家の茶の間に『人生五訓』なる紙が貼ってありました。
毎日見るものですから、嫌でも覚えていて、でもそれが今でも「私の人生訓」の一つです。
「おこるな
いばるな
あせるな
くさるな
まけるな」です。
今でも、毎日のように、唱えています。(えー、それで?と思う人も多いかと思いますが、本当です。なかなか実行できないからこその人生訓なんだと思います。)
元々は、京都の建仁寺の禅の教えだそうですが、最初の文字を順番に「おいあくま(おい、悪魔)」と覚えます。(順番が異なる「あおいくま(青い熊)」は、本のタイトルにもなっています。)
同じく京都の二尊院には、「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、おこたるな」の最後の一文のみが違う「人生五訓」があります。
因みに、私の好きなモットーは、「来るもの拒まず、去る者追わず」です。
うーん、だからか、、、だからなのか、、、