コラム32 ~マフラーといえば
「貴方は もう忘れたかしら
赤い手ぬぐい マフラーにして・・・」
「南こうせつとかぐや姫」の大ヒット曲、『神田川』です。
1973年(昭和48年)に発売され、200万枚以上を売り上げ、大ヒットしました。(昭和の名曲のひとつです。)
この歌を作詞したのが、喜多条忠(きたじょう まこと)さんです。
先日(11月22日)、肺がんのため、74歳で亡くなりました。
この『神田川』は、南こうせつから、「締め切りは今日」と依頼され、神田川を渡りながら、早稲田大学時代の同棲生活(三畳一間のアパート)を思い出し、一気に(約30分で)書き上げました。
南こうせつに、電話で詞を読み上げると、メロディーが思い浮かび、約3分で曲が完成したそうです。
紅白歌合戦に出場を依頼されましたが、歌詞の2番中の
「24色(いろ)のクレパス買って・・・」
の「クレパス」(商品名)を「クレヨン」に修正せよ、といわれ出場を拒否しました。
喜多条は、その後も、かぐや姫と『赤ちょうちん』『妹』を発表し、これも大ヒット。
3作とも、そのまま曲のタイトルで映画になりました。
他の歌手にも、『暑中お見舞い申し上げます』『やさしい悪魔』『アン・ドゥ・トロワ』(キャンディーズ)、『蜃気楼』(山口百恵)、『メランコリー』(梓みちよ)、『からたちの小径』(島倉千代子)、『ハロー・グッドバイ』(アグネス・チャン、柏原芳恵)など、多数の名曲を作詞し、作詞家のレジェンドです。(元日本作詞家教会会長)
『神田川』と同じ年に『さよなら』でデビューした、フォークグループ「NSP」がありました。
「NSP」とは、「ニュー・サディスティック・ピンク」の略で、岩手県出身の三人組のグループで『夕暮れ時はさびしそう』(今でも東北新幹線一ノ関駅の発車メロディー)、『雨は似合わない』などヒット曲があります。
私は、当時(今も)フォークソングが好きで、「NSP」も、よく聞いていました。
ボーカルの天野滋さん(2005年死去)は、声がむちゃくちゃ良く、特に『雨は似合わない』の声は、最高です。
その「NSP」のボーカル兼ギター、中村貴之さんが肺がんのため東京都内の病院で死去(11月27日)していたことが、喜多条忠さんの死亡の発表とほぼ同時期に発表されました。
二人とも、死因は肺がんでした。
しかも『雨は似合わない』の歌の2番の出だしは、
「ひとつのマフラー 二人でしてね・・・」
と、「マフラー」つながりでも、ありました。
マフラーと言えば、私の世代では「仮面ライダー」でしょうか。
あとは、「サイボーグ009」(アニメ)あたりでしょうか。
「仮面の忍者赤影」(1967~1968年)も有名ですが、当時新潟ではテレビ放映されてないようで、覚えていません。
田舎は、残念なことが多いです。
私が子供の頃は、バレンタインデーでは、手編みのマフラーを贈ることが多かったようです。
学校の休み時間に、マフラーを編んでいる女子も、何人かいました。
私も、恥ずかしながら、貰ったことがありましたが、残念ながら、恥ずかしすぎて、学校にしていくことはありませんでした。