コラム34 ~クリスマス

コラム34 ~クリスマス

投稿日時:2021年12月19日

 小学校低学年頃までだったでしょうか?
 「サンタさんが、クリスマスプレゼントを届けてくれる」と信じていたのは。

 サンタさんに逢いたくて、寝ないようしたこと、母親に大きな靴下を作るよう依頼したこと、父親に大きな煙突を作るように依頼したこと。など、懐かしく思い出されます。

 年の瀬も押し迫り、うちの病院でも、クリスマスツリーを飾りました。
20年前に、初めて病院のロビーにクリスマスツリーを飾った時には、キラキラと光る装飾に、近所の子供たちがたくさん見学に来たものですが、今では、クリスマスツリーを話題にする患者さんは誰もいません。(泣)

 この時期なので、今回のテーマは、『クリスマス』です。
ちょっと掘り下げようと、調べたら、今まで知らなかったこと、勘違いしていたことが、な、なんと~、なんと~、ありました。(「ぐるナイ」の羽鳥慎一アナ調)

 1.「クリスマス(12月25日)」は、「イエス・キリストの誕生日」ではありません。
「クリスマス」は、キリスト(Christ)の礼拝(ミサ:Mass)という意味で、「キリストの誕生(降誕)を記念する祭り」です。
古代ローマ時代では、12月25日が冬至(祭)で、「太陽が一年のうちで最も長い夜に打ち勝った日」、「不滅の太陽が生まれる日」とされていて、この日を「降誕祭」、つまり「キリストの誕生を祝う日」とした説が有力です。

では、キリストに本当の誕生日は、不明です。(諸説ありますが、少なくとも冬ではないようです。)

 2.「クリスマス・イブ」は、「クリスマスの前日」ではありません。
 「クリスマス・イブ」の「イブ」とは、「イブニング(evening):夜、晩」と同義で、「クリスマス・イブ」は、「クリスマスの夜」という意味だそうです。
キリスト教では、「教会歴」が使われていて、キリストが生まれた当時は、「日没から日付が変わる」ので、1日は夜からスタートします。したがって、現代の常用時(歴)の、12月24日の夜は、12月25日(クリスマス)の夜になります。

この話は、3年前に「チコちゃんに叱られる!」(NHK)で、放送されたようで、知っている人は多いかもしれません。

 クリスマスといったら、プレゼント、ツリー、そしてクリスマスソングでしょう。(個人的な意見ですが)

そこで、「クリスマスソング・ランキング」!(1位~5位)
1位:クリスマス・イブ/山下達郎
2位:ラスト・クリスマス/ワム!
3位:恋人たちのクリスマス/マライア・キャリー
4位:いつかのメリークリスマス/B’z
5位:恋人がサンタクロース/松任谷由実

 この1位の『クリスマス・イブ/山下達郎』は、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」CM(1988年)でクリスマスソングの定番となりました。
このシリーズの事実上の第1作目の主人公は、深津絵里(当時15歳)でした。(第2作目が、牧瀬里穂)。

 NHKの、朝のテレビ小説「カムカムエブリバディー」の2人目のヒロイン、るい役の深津絵里が、いよいよ登場します。
年を取ると、NHKを見る機会が極端に増えました。(´;ω;`)

 キリスト教は世界最大の宗教です。世界総人口の約33%(すなわち世界の約3人に1人)はキリスト教徒です。
日本は多くの人が、無宗教(63%)であり、仏教が一番多く(28%)、「日本のキリスト教人口は1%未満(約0.8%)」です。

 それなのに、このクリスマスの盛り上がり。
 日本は、変わった国です。