コラム38 ~「いばらき」だっぺよ
「私(アタシ)」→「アダシ」、「出来る(デキル)」→「デギル」、「無いから(ナイカラ)」→「ネーガラ」
「茨城」は、正式には「イバラキ」と書きますが、茨城弁では、「カ行・タ行の濁音化」が良くみられ、話すときには「イバラギ」になることが多いので、私はずっと、「イバラギケン」だと思っていました。
患者さんに、「ぶっちめて(指を挟まれて)、あおなじみ(青あざ)が出来た。おっかけた(折れた)んじゃ、ねーっぺな(ないよね)」と言われて、最初は何のことかさっぱりわかりませんでした。
ようやく慣れてきて、「そうけー(そうですか)、しゃーんめー(しょうがない)」と返せるようになりました。
茨城弁の代表的な語に、「ごじゃっぺ」(「でたらめ」など否定的な意味合い)、「でれすけ」(「だらしない、しまりがない男」の意)などがあります。(若者はあまり話さないようです。)
地域、地域で会話がなされ、言葉が出来、変化もし、「方言」が出来るのは、万国共通、当たり前のことですが、田舎の若者は、都会に出ると、コミュニケーションが取れなかったり、恥ずかしいと思うのか、「標準語」をしゃべろうと、努力します。
全国放送のテレビに出る芸能人などは、仕事上、やむを得ない場合もありますが、あえて「方言丸出し」で、話をする人は、偉いと思います。(それがネタだったりするのですが)
茨城県出身では、松居直美(タレント)、カミナリ(お笑いコンビ)、赤いプルトニウム(お笑い)なんてのが居ます。
しかし、メジャーには、なり切らないようです。
他の多くの人は、標準語を話すため茨城県出身だとは、わからないようです。
そこで、得意のランキング!
「実は茨城県出身だと知って驚いた芸能人ランキング」
1位 栗山千明、2位 永作博美、3位 白石美帆、4位 石井竜也(カールスモーキー石井)、5位 綾部佑二(ピース)、6位 磯山さやか、7位 黒沢かずこ(森三中)、8位 マギー司郎、9位 鈴木奈々、10位 羽田美智子 だそうです。(去年7月調査)
その他にも、三浦春馬、賠償美津子あたりも有名です。
また、茨城出生ではありませんが、出身が茨城県となっている人には、渡辺直美(台湾生まれ)、梅宮辰夫(満州生まれ)、渡辺徹(栃木生まれ)なんてのもいます。
テレビ等では、多くの人が「共通語」を話しています。
しかーし、関西人は違います。
「関西弁」が、標準語と思っているフシさえあります。
よく聞く関西弁のフレーズに「知らんけど」があります。
「知らんけど」は、自分では正しいと思っているけれど確信は持てないという場合や、人から聞いた情報を他の人に伝える場合に使います。
「知らんけど」を付け加えることで、自分の発言に保険をかけたり、言葉の調子を和らげたり、照れ隠しにも使えるようです。
大坂の知り合いに聞いてみました。
『大阪の人って語尾に「知らんけど」ってつけるの?』
『全員がつける訳じゃないぞ。知らんけど』
『癖みたいなもんよ、知らんけど』