コラム41 ~ファイトー、一発!!
弟「僕は、牛乳で割った、オロナミン・ミルク!」
兄「僕は、卵で割った、オロナミン・セーキ!」
子供の頃、テレビで、こんなCMが流れていて、マネをして「オロナミンC」を飲んでいました。(私は、卵の方が好きでした。)
「オロナミンCドリンク(正式名称)」は、ビタミンCをはじめとする各種ビタミンが入った炭酸栄養ドリンクです。(1965年販売)
ちなみに、商品名は、皮膚薬「オロナイン軟膏」の「オロナ」とビタミンCの「ミンC」を合わせたものです。
発売当初は、炭酸を含んでいるので、医薬品としては認められず、清涼飲料水という扱いになり、薬品店以外での販売が可能となったのもあり、オロナミンCは普及しました。
キャッチコピーは、「元気ハツラツ!」です。
一方、「リポビタンⅮ」は、1962年に販売されていました。(「オロナミンC」の3年前)
「Ⅾ」は、ドイツ語だそうで、「ディー」ではなく、「デー」と発音するそうです。
(CMで、耳慣れているから、普通に「デー」と、呼んでました。)リポビタンCに続いたのもありますが、「デリシャス(おいしい)」、「ダイナミック(力強い)」などの頭文字に由来するそうです。
テレビCMでおなじみの、二人の若手男性タレントが、「ファイトー!」「イッパーッツ!!」と叫びあいながら、困難を乗り越えていく、というシリーズが始まったのは1977年です。
初期には、王貞治(一人)も出ていました(「一発」は、王選手のホームランからきた言葉です)が、長くやっていて記憶に残っているのは、勝野洋でした。
相方には、宮内淳、真田広之、渡辺裕之あたりが記憶に残っています。
その後、ケイン・コスギになったりしていましたが、このCMもマンネリ化し、売り上げも低迷、去年より、木村拓哉登場となりました。
「ファイト一発!」の台詞こそ残りましたが、メインのキャッチコピーは「Have a Dream」となっています。
「ファイト・一発!」は、文言、音ともに登録商標されています。
「一発」と言えば、「一発屋芸人」でしょうか。
そこで、『歴代一発屋芸人の好きなネタランキング』TOP20
1位「ヒロシです。」ヒロシ
2位「ゲッツ!」ダンディ坂野
3位「なんでだろう~♪」テツandトモ
4位「そんなの関係ねぇ!」小島よしお
5位「35億」藤原しおり(元:ブルゾンちえみ)
6位「ダメよ〜、ダメダメ」日本エレキテル連合
7位「ペンパイナッポーアッポーペン」ピコ太郎
8位「ワイルドだろぉ?」スギちゃん
9位「な~〜にぃ〜~!? やっちまったな!!!!」クールポコ。
10位「あったかいんだからぁ♬」クマムシ
11位「ルネッサーンス!」髭男爵
12位「ドリルせんのかいっ!」吉田裕(吉本新喜劇)
13位「冷やし中華はじめました♪」AMEMIYA
14位「ナナナナー、ナナナナー♪」ジョイマン
15位「チッキショー!」コウメ太夫
16位「残念!!〇〇〇斬り!!」波田陽区
17位「安心してください、はいてますよ」とにかく明るい安村
18位「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになる」桂三度(元:世界のナベアツ)
19位「グ〜!」エド・はるみ
20位「右から来たものを左へ受け流すの歌」ムーディ勝山
でした。
ちなみに、ランク外で私が好きだったのは、天津・木村の「エロ詩吟」で決め台詞の「あると思います」です。
TOP20のうち、「なんでだろう~」(2003年)、「グ〜!」(2008年)、「ワイルドだろぉ?」(2012年)、「ダメよ〜、ダメダメ」(2014年)が「新語・流行語大賞」年間大賞を受賞しました。
「流行語大賞の呪い」でも、あるのでしょうか。かなりの確率で、大賞を取ると、それで終わってしまうようです。
しかし、一発すら出来ずに終わっていく芸人が、五万といる中で、一時期(一発)だけでも売れたっていうのは、幸運だと思いますし、是非、二発目を目指して、復活して欲しい、とも思います。
「ファイトー、一発(芸人)!」
「うれしいとねぇ、
めがねが落ちるんですよ!」