コラム52 ~親父<パパ
「おやじは泣きたいくらいに、ひどい人でしたよ・・・
おやじはみじめなくらいに、一人ぼっちでしたよ・・・
死んでやっと僕の胸を熱くさせてくれましたよ」
吉田拓郎の名曲「おやじの唄」です。
父親を歌った歌はこの世に数多くありますが、ここまで父親をののしる歌はありません。
他に「おやじ」の歌には、「オヤジのうた」(ウルフルズ)、「西新宿の親父の唄」(長渕剛)、「おやじ。」(ハジ→)、「親父の歌」(PizzaLove)などがあるそうですが、ごめんなさい、どれも知りません。
ただし、「親父の一番長い日」(さだまさし)は大ヒットし、私も好きで、時々カラオケで歌います。
父親の呼び方はいろいろありますが、現代では、ほとんどが「パパ」「お父さん」のようです。(パパの方が、若干多い)
私の年代ですと、「パパ(ママ)」と、呼んだことはありません。
男の子は、格好つけもあってか、途中(思春期頃)で「おやじ」と変える人も多いようです。(「大人の階段の~ぼる~♪」)
ちなみに私は、子供たちに、なぜか「ひろP(ピー)」と呼ばれています。
「親父」といったら、江戸時代にはあった言葉といわれる『地震雷火事親父』が思い浮かびます。
世の中で怖いものを、恐ろしい順に並べていますが、軽いユーモアとともに、韻を踏み、とても口調がよく、印象に残ります。
なぜ、「親父」が入るかというと、諸説ありますが、明確な由来ははっきりとしていません。
「昔は父親が、本当に怖かった」説、「台風」説などがあります。(昔の台風は『大山嵐(おおやまじ)』『大風(おおやじ)』と呼ばれていました。いつしかこれが親父に変化した、というのが台風説です。)
人によっては、「地震雷火事女房」「地震雷火事津波」と並べる人もいるでしょうが、現代風では、「地震 台風 詐欺 コロナ」「天災・誘拐・詐欺・老後」なんてのも、ありました。
私が考えた「ダメ親父(大統領)」は、
「トランプ、ジョンウン(金正恩)、シュウ(習金平)、プーチン」!
私は、トランプは、嫌いではありませんが、早く、世界中が平和になって欲しいものです。
さて、「親父」に関連したランキングを見てみますと、
『物語に登場する個性派「親父」といえば?』 (2013年)
第1位「バカボンのパパ」(天才バカボン)、第2位「星一徹」(巨人の星)、第3位「磯野波平」(サザエさん)、第4位「目玉おやじ」(ゲゲゲの鬼太郎)、第5位「さくらひろし」(ちびまる子ちゃん)、第6位「野原ひろし」(クレヨンしんちゃん)、第7位「寺内貫太郎」(寺内貫太郎一家)、第8位「岡倉大吉」(渡る世間は鬼ばかり)、第9位「下村建造」(梅ちゃん先生)、第10位「鏡竜太郎」(パパはニュースキャスター)でした。
また、『ドラマキャラ 理想の父親ランキング』(2022)では、
<第1位>『北の国から』 黒板五郎(田中邦衛)<第2位>『パパはニュースキャスター』 鏡竜太郎(田村正和)<第3位>『池中玄太80キロ』 池中玄太(西田敏行)<第4位>『おかえりモネ』 永浦耕治(内野聖陽)<第5位>『1リットルの涙』 池内瑞生(陣内孝則)でした。
ちなみに、『「〇〇親父」といえば?』
ダメ親父 、ハゲ親父 、クソ親父、エロ親父、変態オヤジ、ちょい悪オヤジなど、「親父」には、どこか馬鹿にしたような、卑下したような、悪いイメージばかり。
さらに、『「親父〇〇」といえば?』
オヤジ化、親父臭、親父ギャグなど、、、
うーん、「親父」と呼ばれるのも、考えものです。
ちなみにですが、私は「生娘(きむすめ)」なんて言葉は、使いません。
そうそう、「北島三郎」は、ファミリーから「親父」って呼ばれていました。