コラム57 ~しばれるねぇ
♪日本人なら 忘れちゃこまる 生まれ故郷と 味噌汁を♪
「しばれるねぇ」(寒いねぇ)の台詞から始まる、千昌夫の唄「味噌汁の詩」です。
私は、みそ汁が大好きで、子供の頃は、食事の前にも永谷園のインスタント味噌汁「あさげ」、「ゆうげ」を食べていました。(おいしくはなかったですが。)
一方、「松茸のお吸い物」も好きで、よく食べていましたが、入っている小さなキノコの「具」が、実はシイタケだったことに大きなショックを得、それ以降あまり食べなくなりました。
味噌汁は、日本の味、おふくろの味であり、各地域、家庭で、全然変わってきます。
ということで、「みそ汁の好きな具」ランキング
いろいろな集計結果が出ているので、まとめますと
1位「豆腐」2位「わかめ」は変わりません。以降、「油揚げ」「長ねぎ」「なめこ」「じゃがいも」「大根」「玉ねぎ」あたりが中位、「しじみ」「あさり」「卵」あたりが下位でした。
私は、欲張りなので、「2品」以上入っているとうれしいので、調べてみますと、好きな具を「1品」だけあげている人は約3分の1、「2品」がほぼ半数、「3品」が約8分の1で”2品以上”あげている人は、約3分の2でした。
この「2品以上の具の組み合わせ」をみると、第1位は「豆腐+わかめ」第2位は「わかめ+じゃがいも」、第3位には「豆腐+油あげ」、「豆腐+なめこ」5位「豆腐+長ねぎ」、以降、「油あげ+大根」、「じゃがいも+玉ねぎ」、「豆腐+長ねぎ+油あげ」、「豆腐+長ねぎ+わかめ」、「油あげ+長ねぎ」と、やはり、豆腐、わかめとの組み合わせが上位を占めました。
味噌(みそ)は、大豆や米、麦等の穀物に、塩と麹(こうじ)を加えて発酵させて作る発酵食品で、日本の伝統的な食品の一つです。
現在のみそは日本にしか存在せず、麹も存在しているのは日本のみです。まさに日本を代表するスーパーフードです。
日本各地で味噌は作られていますが、各地方で材料・風味・色にそれぞれ特徴があり、地方色の強い食材でもあります。
主材料によって、米みそ(大豆と米を発酵・熟成させたもの。北海道から本州、四国など広い地域で造られている。信州みそ、西京みそ、仙台みそなど一般的なみそ)・豆みそ(大豆のみを発酵・熟成させたもの。愛知県で主に造られている。赤みそ、八丁みそ)・麦味噌(大豆と大麦又ははだか麦を発酵・熟成させたもの。九州地方と北関東の一部で主に造られている。島原みそ、薩摩みそ)・調合みそ(上記のみそを混合したもの。合わせみそ。)などに分類されます。
また、色の違いによって、赤味噌・白味噌・淡色味噌のようにも分類されます。
みそは良質な栄養源、健康増進効果のため、みそを食べていると病気にならないことから、昔のことわざで「みその医者殺し」なんていうのもありました。
さらに、大豆に含まれるイソフラボンは、骨粗鬆症や更年期障害の軽減、骨粗鬆症予防効果、更年期障害の緩和に加えて、抗動脈硬化作用(脳梗塞と心筋梗塞リスクが低下)、血圧低下もみられます。
また、多くのがん(乳がん、胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん等)の予防にも効果があり、美肌効果(肌の保湿やきめを改善)、認知症のリスクを低下させる可能性も明らかになってきており、もはや万能薬とも言えそうです。
ちなみに、「かあさんの歌」の三番では、♪かあさんの あかぎれ痛い 生みそをすりこむ♪
と、治療にも使われています。(昔は火傷にも使われていました。)
みそ、恐るべし。
ニッポン人なら、忘れちゃ困る~