コラム68 ~神?

コラム68 ~神?

投稿日時:2022年8月14日

 私は、このコラムを始めるにあたり、「政治」と「宗教」の話はしない、と決めていました。(せいぜい時々いじるくらい)

 私は、特定の政党を支持してはおらず、無宗教です。
もちろん、統一教会の信者ではありません。
も、信じてはいませんが、「様、仏様、お願いします」とお祈りだけは、時々してしまいます。

 昔は、「」と言えば、
「どちらにしようかな、様の言うとおり」(昔のわらべうた)
様、仏様、稲尾さま」(昭和33年、プロ野球で大活躍した稲尾投手が、こう呼ばれました。)
「とんでもねぇ、あたしゃ、様だよ」(志村けんのコント)
などが、思い浮かびます。

 近年の若者は、「」という言葉を、昔より多く使うようになっている、と感じます。
例えば、「ってる」(2016年、流行語大賞)、「7」(AKB48の総選挙上位7人)、「オー、マイ、ゴッド」(「何てことだ」などを意味する英語)など。
「オーマイガー!」などという言葉を発する年寄りは、少なくとも私の周りにはいません。
 

 先日、時々行く蕎麦屋に行ったら、結構混んでいて、若い(ハタチそこらの)カップルの隣に、座らされました。
見るからに、バカップルです。

 私は、いつも注文が決まっている(上鍋焼きうどん)ので、直ぐに注文しました。
隣は、特に会話をすることもなく、お互いスマホゲームに夢中でした。

 しばらくして、「注文は決まりましたか?」と、注文取り(店員)のオジサンが、隣に聞きにきました。
彼らは、注文もせずに、スマホに夢中だったのです。

 ようやく、メニューを見ながら、再度来たオジサンに、
かみてんどん
と言いました。

 オジサンは、「えっ、何ですか?」と聞き直すと、
もう一度、しっかり「かみてんどん」と言いました。

 私は、あやうく声を出しそうになりましたが、最上級の天丼「神・天丼」なんてのがあるのか、と思いながら、隣を見ていました。

 オジサンが「はあ?」と言ったら、男性は、メニューを指さしました。


「はい、上(じょう)天丼ですね。」

オジサンは、笑いをこらえながら、去っていきました。


 私は、「そっか、『かみ』とも読めることは読めるか」と思いながら、メニューで値段を見たら、私の頼んだ「上鍋焼きうどん」より、「上天丼」の方が高かったのでした。

 私は、なぜか非常に悔しい思いをしながら、鍋焼きうどんを食べ、店を後にしました。

彼の行く末を心配しながら、、、

「おお神よ!彼を救いたまえ!」
(アリス「チャンピオン」by清水アキラ)