コラム85 ~洋服
子供の頃、テレビなどの影響から、「花の都・大東京」(by長渕剛)に、強い憧れがありました。(田舎者あるある、です。)
大学は新宿にあるため、新宿に住み、ほとんど新宿界隈(二丁目や歌舞伎町)にばかり飲みに出ていました。
たまに、先輩に六本木やら麻布やらに飲みにつれて行ってもらったり、ミーハーな私は、原宿や渋谷などにも行ったりしていました。
大学を卒業して(医者になって)、大学病院の近くのアパートに最初住みましたが、その後、一階が「洋服のコナカ」のマンションに引っ越しました。(新築されたばかりのマンションで、今もあります。)
東京に出て、都内をいろいろと行きましたが、ずっと憧れているところがあります。
それは、「あおやま(青山)」です。
はっきりとした憧れの理由は自分でもよくわかりませんが、「なんかオシャレ」、「なんかカッコイイ」のです。
「青山学院大学」、「青山高校」というだけで、あこがれを感じてしまいます。
突然ですが、ここで問題です。
「石原裕次郎」、「美空ひばり」、「坂井泉水(ZARD)」、「忌野清志郎」の共通点は何でしょう?
ヒントは、「田中角栄」、「小渕恵三」、「宮澤喜一」、「羽田孜」など、歴代首相も同じです。
正解は、『葬儀を「青山葬儀所」で行った』でした。
現在、青山葬儀所は、建て替え中で、それが無ければ、「安倍晋三」も葬儀(密葬)をそこで(実際は増上寺)やっていたかもしれません。
(「安倍晋三」を国葬にするのであれば、「田中角栄」も国葬にしてほしかったなあ、と新潟県人の私としては思うのであります。)
都心のど真ん中にある、「青山葬儀所」は、老舗の巨大斎場で、閑静な「青山霊園」に面していて、参列者数万人規模の葬式も執り行われていました。弔われるほうも弔う側もVIPであることが少なくありません。
1987(昭和62)年、「石原裕次郎」(享年52)の葬式が行われ、約3万5000人のファンが長蛇の列をつくりました。
続いて、1989(平成元)年には「美空ひばり」(52)のお別れの会が執り行われ、参列者約4万2000人を集めました。
その様子はテレビ放送され、大きな話題になりましたが、その映像を見て、私も自分の葬儀は「青山葬儀所」で行い、「青山霊園」で眠りたい、と夢見ていました。
ちなみに、参列者数が飛び抜けて多かったのが2007(平成19)年の、「坂井泉水(ZARD)」(40)の式です。なんと6万人(推定)を集めたといわれています。
2009(平成21)年のロック歌手の「忌野清志郎」(58)の告別式も4万人に上りました。
「青山」といったら、「洋服の青山」です。
(ちなみに、紳士服業界の売り上げは、1位「青山」、2位「アオキ」、3位「コナカ」、4位「はるやま」です。)
私は、時々、スーツやズボンを買うとき、やっぱり「青山」で買います。
忌野清志郎の名言「俺は右でも左でも構わないんだ。そんなこと、どーでもいいんだ。右にどんどん行ってみろ。やがて左側に来ているのさ。地球は丸いからね」
そういえば、昔、「フォーリーブス」(1970年代を代表する男性アイドルグループ)の歌「地球はひとつ」の中で、「だって地球は丸いんだもん!」ってのが、ありました。
ちなみに、「フォーリーブス」のメンバーの一人に「タ―坊」こと「青山孝(史)」がいました。