コラム93 ~つづき
昭和のアイドルには、デビュー時にキャッチフレーズが必ずついていました。
例えば、『新御三家』では、郷ひろみ「フォーリーブスの弟/ヤングのエース登場!」、西城秀樹「ワイルドな17歳」、野口五郎「かわいらしい演歌ホープ」でした。
また、『花の中三トリオ』は、山口百恵「大きなソニー、大きな新人」、桜田淳子「さわやか淳ちゃん」、森昌子「あなたのクラスメート」です。
有名なところでは、後藤久美子の「国民的美少女」や、大場久美子の「一億人の妹」、河合奈保子の「西城秀樹の妹」などありました。
この人たちのキャッチフレーズは、まあまあまともですが、中には、意味が分からなかったり、かわいそうなキャッチフレーズも沢山ありました。
ジャンル別に紹介します。
≪出身地をうたったキャッチフレーズ≫
チャゲ&飛鳥「九州から大型台風上陸」(台風って、いいイメージじゃないと思うのですが)
甲斐バンド「九州最後のスーパースター」(最後って、言い切るのが凄い)
浅香唯「フェニックスから来た少女」(フェニックスって、宮崎を代表する木なんだそうです)
南沙織「南の島から来たシンシア」(元祖アイドル。沖縄出身。夫は写真家・篠山紀信)
≪意味不明なキャッチフレーズ≫
鬼束ちひろ「鬼、走る」(鬼、とまでは言いませんが、怖い)
吉田拓郎「荒れ果てた荒野に、太いホースで水をまく」(歌詞からとったようですが、、)
ピーター「アポロが月から連れてきた少年」(デビュー前のあだ名が「ピーターパン」)
浅野ゆう子「ジャンプするカモシカ」(美脚に保険をかけていたそうです)
ピンクレディー「初めての味覚(あじ)」(何が言いたいのか、よくわかりません)
≪かわいそうなキャッチフレーズ≫
中森明菜「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」(現代では、絶対つけられないキャッチフレーズです)
山瀬まみ「国民のおもちゃ、新発売」(ちょっと、かわいそう)
柏原よしえ「ちょっと大物」(もっと、かわいそう)
網浜直子「ちょっと変な女の子」(かなり、かわいそう)
ちあきなおみ「苗字がなくて名前がふたつ」(そうとも、とれますが)
男闘呼組「ジャニーズ事務所のおちこぼれ」(エアバンドとの噂がありました)
桑田靖子「クラスで5番目に可愛い女の子」(せめて、2,3番くらいにして欲しい)
井森美幸「まだ誰のものでもありません」(「今だに誰のものでもない」といじられ続けています)
酒井法子「おきゃんなレディ」(おきゃん過ぎて、逮捕されちゃいました)
福山雅治「いなかもんばい」(長崎はそんなにいなかじゃないと思いますが)
福山ネタ(「美容室にて」)
客「福山雅治みたいにカットしてください」
美容師「わかりました」
客「ふぅ…」
美容師「あんちゅぁ~ん、あんちゅぁ~ん」チョキチョキチョキ
「あんちゅぁ~ん」「小雪ぃ…」