コラム94 ~今日は何の日?
嫌いな人は少ないでしょう、日本人の国民食・『カレー』。
カレーの思い出としては、
子供の頃、レストランに行って、魔法のランプみたいな器に入ったルーを、自分でかけて食べる方法があるのを知りました。
また、東京・新宿(確かボルツ)で、(辛さ)10倍カレーを、泣きながら、死にそうな思いをして完食し、辛過ぎれば味がわからないことを学びました。
さらに、姉に連れられ、東京・赤坂(確かモティ)で、初めて、ナンを食べ、「何なんだ、このうまさは!(ナンです)」と、びっくりし、ライス以外の食べ方があることを学びました。
2月12日は、『ボンカレーの日』(および、「レトルトカレーの日」)です。
「ボンカレー」は、1968年(昭和43年)2月12日に、大塚食品より世界初の「一般向けの市販レトルト食品」として発売されました。(55周年!)
「3分温めるだけ」の『簡便性』と、保存か効く(当初3カ月でしたが、今は2年間)『保存性』で、大ヒットし、ロングセラー(ギネス記録)となっています。
また、長期保存がきくので、大規模災害時の救援資材に使用されています。
ちなみに、カップヌードルは1971年(昭和46年)発売です。(ボンカレーの方が3年早い!)
「ボンカレー」の「ボン」は、フランス語で「良い、おいしい」という意味です。(イタリア語では、「ボーノ」)
手軽で、おいしくて、子供の頃は、よく食べていました。
テレビCMも人気で、松山容子(女優)、笑福亭仁鶴、王貞治、郷ひろみ、田村正和、所ジョージ、松坂慶子などが出演していました。
発売当初、全国の街中で、ホーロー看板が見られました。
これは、現代では「お宝」で、数万円で取引されています。
ちなみに、「ボンカレー」が好きな有名人には、関根勤、RIKACO、由紀さおりなど沢山います。
変わったところでは、手塚治虫の代表作・『ブラック・ジャック』で、主人公のブラック・ジャックの大好物であり、作中で「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」と述べています。
また、1991年6月の雲仙岳噴火災害の際には、被災者を見舞った明仁天皇(現・上皇明仁)も同じ「ボンカレー」を食べています。上皇のカレー好きは有名で、昼食にしばしば食べるといいます。
この、「○○の日」というのは、「日本記念日協会」が認定し、登録する制度となっているようです。
希望者(社)が、申請し、審査の結果、合格したら、登録料を支払い、登録となります。
審査は厳しく、はっきりとした記念日の名称・日付・由来・目的・活動などが必要で、政治的、宗教的、反社会的なものは認められません。
登録されると、日本記念日協会のサイトに掲載され、PR活動として効果的であるため、新しい記念日がどんどん増えています。
ちなみに、年一回の記念日は、一件につき、15万円だそうです。(ただし、継続料、更新料はなし。)
ちなみに、本家『カレーの日』(1982年)は、1月22日でした。
1982年(昭和57年)1月22日に全国学校栄養士協議会が全国の学校給食の統一メニューとして「カレー」を提供したことにちなんでいるそうです。
他にカレー関係では、「カレーうどんの日」(8月2日)、「熟カレーの日」(毎月19日)、「カレー南蛮の日」(12月1日)など、沢山あります。
「ボンカレー」のCMで、一番覚えているのは、これです。
≪おまけ≫
「カレー」といえば、「ルー」。「ルー」といえば、「ルー大柴」。
初めて書いたサインに、「ノレー大紫(のれーおおむらさき)さんですか?」と聞かれたそうです。