コラム123 ~水に感謝
言われなくても、「そうだろうなあ」と思っていましたが、この夏は、観測史上最高に暑かったそうです。
熱中症の患者さんも多く、「水分摂ってね」と毎回患者さんに言ってきました・
しか~し、この物価高で、いろいろ節約をせざるを得なく、水道代もそうです。
節水には、いろいろな方法があるようです。
使う水の量のメインは、「お風呂」、「洗濯」などです。
子供の頃、「象と一緒にお風呂に入ったら、お湯が少なくて済む」などと馬鹿なことを考えていました。
調べてみると、様々な節水の方法が出てきます。
「湯船のお湯の量を減らす」、「浴槽にペットボトルを沈めて、水をかさ増しする」なんていうのもありました。(う~ん、象の考えと似てる気もしますが・・・)
なかには、「トイレの大小レバーを使い分ける」なんていうのもありました。
私もそうでしたが、トイレを流す際に使用するレバーの「小」「大」を「小便」と「大便」で使い分けている人が多いようです。
しか~し、それは間違いのようです。
「小」レバーは、主に男性(女性でもいるかもしれませんが)が「小便」をし、なおかつトイレットペーパーを使わない場合です。
「大」レバーは、「大便」時または主に女性(タモリは、「小便」後に、必ずトイレットペーパーを使う、と言っていましたが)が「小便」をした後に、トイレットペーパーを使う場合に回すのだそうです。
紙がなかった場合はどうするか、は、さておき「大便」にトイレットペーパーを使わない人は、ほとんどいないと思います。
したがって、「小」レバーは、「ペーパー(-)」、「大」レバーは。「ペーパー(+)」と替えるべき!と私は提唱します。
最近のトイレは進化していて、少ない水量で流せるようにとトイレ製造会社が気を使ってくれているようですが、時々、「全部流れなく、しばらく待って(水が溜まって)から、もう一回流す」なんて事態が発生します。
ちなみに、一般的に、トイレで「小」を流す際に使用する水道量は6リットル、「大」を流す際には8リットルを使用します。
水道料金は、各自治体によって変わりますが、日本では、大体1リットル当たり約0.1円から0.2円くらいです。(茨城県で一番水道料金が安い日立市は、1リットルあたり約0.156円です。)
多めに、1リットル0.2円とし、1回トイレの水を流した際の水道料金を計算すると、「小」で約1.2円、「大」で約1.6円です。
しかし、安いから(1回0.4円)と言って、節約で「小」を利用していると、「つまり」など故障につながる恐れがあります。
ちなみに、トイレットペーパーが原因の詰まりが起きた際の修理費の相場は、8000~2万5000円前後です。
つまり、修理費がそれまで節約した水道料金分の金額を超えてしまう可能性があります。
そういった事態にならないようにも、トイレは「小」「大」をきちんと使い分けた方がいいと思います。
一方で、世界に目を向けてみると、日本の水道水は、世界最高峰と言われます。
まず、1.水資源が豊富である事。(台風が多く、世界平均の2倍以上降水量が多い。島国であり、水資源をめぐる争いがない。などが理由)
したがって、日本の水道水は、世界的に見ても割安です。
水道料金が特に割高なヨーロッパと比べてみると、ドイツの約3分の1、フランスの約4分の1、イギリスの約2分の1の値段です。
また、2.水道インフラが進んでいて、安全な水道水を作れる事、などがその理由です。
世界で『水道水を、そのまま飲める国』は、日本を含め9カ国しかないそうです。
ちなみに、『世界で水道水のきれいな国ランキング』では1位「アイスランド」、2位「オーストラリア」に次いで「日本」は3位です。(4位「スウェーデン」、5位「フィンランド」)
しか~し、世界では、水不足、水道代高価で、水をほとんど使用できない国も存在します。
「(日本は)安いから、いっぱい使っていい」ではなく、「大」レバーで、きれいに詰まることなく、流れ切ったことを確認し、毎回「ありがとう」と、感謝したいと思います。