コラム151 ~外国人の外来語
以前、このコラムで『世界の○○』を書きましたが、一人忘れていました。
世界の「鳥山明」。
先日、『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』などのメガヒット作品を生み出したマンガ家の鳥山明(68)が亡くなりました。
テレビで、外国人にインタビューするのが流れ、その中で多くの外国人が「manga」って言っていました。
「着物」(kimono)や「すき焼き」(sukiyaki)、「カラオケ」(karaoke)は、日本語がそのまま使われているのは知っていましたが、「漫画」もそうだったのを知り、少しうれしく思いました。
そこで、他にどんなのがあるかと思い、調べてみました。
世界で最も権威があるとされる「オックスフォード英語辞典」には、「日本語由来の英単語」はおよそ500語も載っているそうです。
日本独特の文化や感覚は、なかなか英訳しにくく、日本語のまま発音したほうが伝わりやすいからなんだそうです。(いわゆる外来語)
いくつか見てみますと、
『食べ物』では、「すき焼き」以外にも、「天ぷら」(tempura)、「寿司」(sushi)、「ラーメン」(ramen)、「うどん」(udon)など。
『伝統・文化』では、「歌舞伎」(kabuki)、「浮世絵」(ukiyo-e)、「俳句」(haiku)、「盆栽」(bonsai)など。
『スポーツ』では、「相撲」(sumo)、「柔道」(judo)、「空手」(karate)、「剣道」(kendo)など。
『サブカルチャー』では、「漫画」、「カラオケ」の他に、「パチンコ」(pachinko)、「かわいい」(kawaii)、「オタク」(otaku)などがあります。
この、「かわいい」と「オタク」は、「21世紀に入って世界に最も広まった日本語」といわれていて、セットで広まりました。
その原因は、「日本の政策(クールジャパン政策)」にあるそうです。
この政策で、漫画がたくさん輸出されるようになったのが、きっかけだそうです。
そのため、漫画の中に登場する少女キャラのコスプレやメイド服などが”kawaii”と認識されるようになったそうです。
日本の政府もやるじゃん。
日本に多くの外国人労働者を呼び寄せる政策も行っていて、まずは「日本語教育」です。
外国人にとっては、日本語は難しいようで、大変です。
ちなみに、『世界の難しい言語ランキング』では、1位は断トツで「中国語」。「日本語」は3~5位です。(上位は、「アラビア語」、「ギリシャ語」「ロシア語」など)
そこで、日本語教室での、【日本語作文】の例を見てみますと、
日本語を習っている外国人のクラスで「○○」を使って日本語を作りなさいという問題がありました。
問1:「あたかも」を使って短文を作りなさい
答:「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない 」
問2:「どんより」を使って短文を作りなさい
答:「僕は、うどんよりそばが好きだ」
問3:「もし~なら」を使って短文を作りなさい
答:「もしもし奈良県の人ですか?」
問4:「どうしても」を使って短文を作りなさい
答: 「先生、移動してもいいですか? 」
問5:「うってかわって」を使って短文を作りなさい
答:「彼は麻薬をうって変わってしまった」
問6:「いかにも」をつかって短文を作りなさい
答: 「イカにもタコにも吸盤はある」
問7: 「あながち」を使って短文を作りなさい
答: 「ピュアなガチョウだなぁ」
まあ、こんなところで。(これがやりたかっただけ!?)
ではでは。