コラム152 ~○○じじい
またまた、アニメ界に訃報がありました。
国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公、まる子を演じていた声優のTARAKOが、亡くなりました。
後日、まる子の祖父・さくら友蔵の「心の俳句」が、発表されました。
番組で、いつも「何だい?まる子」と優しく聞く、おじいちゃん。
「胸つまる “何だい?まる子” 言えなくて」
もう一つの国民的アニメ「サザエさん」のおじいちゃん役・磯野浪平もそうですが、作品の中で、「おじいちゃん」がいい味を出しています。
番組に、なくてはならない存在です。
もうひとつついでに、「アニメのおじいちゃん」役で思い出すのは、「アルプスの少女ハイジ」のおじいちゃん・アルムおんじです。
1974年(昭和49年)にテレビ放送された人気アニメで、最近でもテレビのコマーシャルでよく見かけます。
ちなみに、製作は、今年3月にアカデミー賞(長編アニメ映画賞)を取った、宮崎駿たちの会社(現スタジオジブリ)でした。
一方、映画・ドラマなどの俳優の中で、おじいちゃんと言えば、誰でしょう?
アンケート調査を見てみますと、やはり『朝ドラ』で、おじいちゃん役をやった俳優が人気なようです。
「なつぞら」(2019)の草刈正雄や、「半分、青い。」(2018)の中村雅俊などが上位でした。
ちなみに、視聴率の高い人気ドラマ「あまちゃん」(2013)でのおじいちゃんは、蟹江敬三でしたが、人気はいま一つ。
私は、「おかえりモネ」(2021)の藤竜也が、カッコよかったと思います。私も、いつまでもGパンの似合う、カッコいいおじいちゃんになりたいと思いました。
私が、思い浮かべる(思い出す)のは、「笠智衆(りゅう ちしゅう)」です。
小津安二郎監督作品には欠かせない俳優で、小津作品以外にも、木下惠介、岡本喜八、山田洋次、黒澤明等の監督の作品に数多く登場し、日本を代表する老人役の1人です。
男はつらいよシリーズでは、御前様(寺の住職)として出演していました。
もう一人、「マツジュン」ならぬ「バンジュン」こと、「伴淳三郎(ばん じゅんざぶろう)」。
コメディアン(「アジャパー」が有名)から、俳優になり、晩年ではいい味の「おじいちゃん役」をやっていました。
中でも、『野々村病院物語』(1981)のおじいちゃん役(病院の理事長)を、なぜか覚えています。
ちなみに、『野々村病院物語』は、宇津井健、津川雅彦、夏目雅子、梶芽衣子などの豪華キャストで、人気がありました。(なぜか、関口宏も医師役で出ていました。)
ところで、私は、実のおじいちゃんを知りません。
父方も母方も、祖父は私が生まれた時に、既に他界していました。
昔は、みんな若くして亡くなりましたが、平均寿命はどんどん延びています。
現在、日本で初孫が出来る平均年齢は、男が63歳、女性が61歳だそうです。
私も、孫から「おじいちゃん」と呼ばれる年になりました。
どう呼ばれるか?楽しみでもあります。
アンケート調査では、「祖父(祖母)の呼び名」で一番多いのが「じいじ(ばあば)」(50%弱)、二番目が「おじいちゃん(おばあちゃん)」(40%弱)でした。
言われる方は、おおむね「呼び名に満足」だそうですが、中には、「おじいさま(おじいちゃま)」、「グランパ」と呼ばれたい、という意見もあるようです。
まあ、可愛い孫から呼ばれれば、何でも許してしまうのでしょう。
私は、「じじい」以外なら、何でもいいです。
「じじい」は、なんか怒られているようでもあり、バカにされているようでもあり、「エロじじい」、「クソじじい」など、良いイメージがありません。
ちなみに、「ダメじじい」といったら、この人です。
間寛平「アヘアヘアヘアヘ…」
このギャグは、マネージャーの妻から5000円で購入したそうです。