コラム158 ~健康と健全
昔好きだったNHK『プロジェクトX』の新シリーズが始まりました。
主題歌は、これも新バージョン『新・地上の星』。
歌詞には、「ツバメよ、、教えてよ、地上の星を」と、ツバメが出てきます。
また、『この空を飛べたら』では、「ああ 人は昔々 鳥だったのかもしれないね」と、中島みゆきの歌には、「鳥」の歌(曲名)が多くあります。
例えば、『あほう鳥』、『India Goose』、『かもめはかもめ』、『すずめ』、『鳥になって』、『白鳥の歌が聴こえる』、『ぼくは青い鳥』など。
という事で、今回のテーマ(コラム・ネタ)は『すずめ』。
「すずめ」は「すずめ」でも、『麻・雀(マージャン)』です。
昔、街中には多くの雀荘があり、サラリーマンや学生の多くが雀荘で遊んでいました。
テレビでも「麻雀実践教室」(11PM)があったり、麻雀の雑誌、専門書も多く出版されていた時代でした。
一方で、麻雀は、「ダークなギャンブル」とされていました。
タバコの煙が充満する室内で、お酒を飲みながら打ち、お金が飛び交う世界。
徹夜で朝まで遊んで、疲れた体で外に出て、まぶしい太陽の光を浴びると、「あー、何て不健康なことを、またやっていたんだ」と、その時は後悔します。が、・・・
しか~し、近年は麻雀のイメージが変わりつつあります。
大人だけでなく、子どもたちの間でも「頭脳スポーツ」として人気が広まっているそうです。
今、ブームになりつつある麻雀は、「健康麻雀」というのだそうです。
「飲まない・吸わない・賭けない」という、いわゆる「健全麻雀」です。
近年は、手(指)を使い、頭も使うことで、「ボケ予防」になると、シニア世代向けの「健康麻雀教室」がポツポツと行われていました。
しかし、最近では「子ども向けの健康麻雀教室」が人気で、どこもほぼ満席になるようです。
さらに、小学校に「健康麻雀クラブ」が登場し始めているそうです。
You Tubeや、(無料)ネットテレビでも「麻雀チャンネル」は人気で、2018年には、「Mリーグ」という麻雀プロリーグも発足しました。
テレビでも、麻雀アニメが流れ、ついには、少女漫画「なかよし」にも麻雀の漫画が登場、付録に「カード型の麻雀セット」がつく時代なんだそうです。
麻雀用語から派生した言葉が、現在も使われることも多々あります。
「連荘(レンチャン)」(同じことが続けて起きること)、「立直(リーチ)」(ゴール直前の状態)、「テンパる」(パニックに陥る)、「オーラス」(物事の最後)、「ラス前」(終了前の大切な時期)、「面子(メンツ)」(ある集まりの参加者)、「対面(トイメン)」(真向かいの位置)、「錯和(チョンボ)」(大失敗や大失態、反則)、「安全牌(アンゼンパイ)」(確実に勝ちを計算できる相手。アンパイともいう)などがあります。
麻雀小説も、数多く出版されていますが、中でも傑作中の傑作は、阿佐田哲也の「麻雀放浪記」(1969年~)です。
阿佐田哲也(本名:色川武大)は、「雀聖」ともいわれた麻雀界のレジェンドで、直木賞作家です。(受賞は、本名の色川武大で出した純文学「離婚」)
昭和のマージャンブームの立役者で、最大の功績者です。
芸名の阿佐田哲也は、徹マン(徹夜でマージャン)後に、「朝だ!徹夜だ!」と言ったことに由来しています。
現代でも、「麻雀放浪記」に関連した漫画等が多く出されていますが、中でも映画の「麻雀放浪記」は傑作でした。
監督の和田誠(イラストレーター)といえば、妻は、あの「元気で健康的でうるさいお料理オバサン」平野レミ(シャンソン歌手)。
二人は、出会って10日で結婚したそうです。
しか~し、結婚するまでキスはおろか、手を繋ぐこともなかったといいます。
健全!!