コラム75 ~ちょっとなぁ
主人公の妹が、また原因不明の発熱で、危篤状態となり、兄弟(主人公とニーニとネーネ)が海で、天国の父に「お父ちゃーん」、「助けてー」と叫び、祈る。
すると、妹は意識が戻り、「お父ちゃん」と声を出す。
すると、いきなり約40年もワープして、<老けメーク>したみんなは、幸せに暮らし、<全員集合>しました。(おわり)
これを、「ファンタジー」と取るか、「スピリチュアル」、「オカルト」と取るか、人それぞれですが、最終回でさらに批判を浴びてしましました。
「ドタバタ」、「ハチャメチャ」、全員集合・老けメークなど、もはや「ドリフターズのコント」とまで言われ、第106回NHK朝ドラ「ちむどんどん」は終了しました。
主人公が他人の気持ちを考えないキャラクターだったため、女優(黒島結菜)まで苦手になった人もいるようですが、演技そのものより、脚本の問題だったように思います。
ドラマを成功させる要素は「1に脚本、2に役者、3に演出」というのが古くからのセオリーです。
黒島は10月から『クロサギ』(金曜夜10時)でヒロインを務め、検事を目指す正義感の強い大学生を演じます。今度は嫌われそうにない役柄です。今後に期待したいと思います。
振り返ってみますと、次から次へと「沖縄出身」の役者・芸人が出てきて、まるで「沖縄県人会の学芸会」の様でした。
また、最終回には、いきなり「ガレッジセール・ゴリ」が出てきて、びっくりしました。
ちなみに、ゴリは、同じく沖縄を舞台にした連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年)にて主人公の兄・「初代ダメニーニー」を演じました。
さらにちなみに、「ちむどん」の主人公の姉役・川口春奈が、生まれて初めて買ったCDは「ゴリエ」のCDだったそうです。
「うーん、なんだかな~、ちょっとなぁ」ですが、ある意味「伝説」と言われるドラマを視れて、良かったと思います。
さあ、いよいよ次の朝ドラ「舞いあがれ!」が始まります。
今度こそ、と期待したいところですが、脚本家が土壇場で急遽2人追加され、3人の脚本による作品となったそうで、一抹の不安がよぎります。
大坂に住む小学三年生の主人公「舞」が、原因不明の発熱により、環境を変えるため、母の故郷・長崎に連れていかれる、ところから始まるそうです。
<病気→克服→幸福>は、ドラマの王道ですが、「原因不明の発熱」ってのはNHKで流行っているのでしょうか。(まあ、下手に病名を出すより、無難なんでしょうが・・)
「長崎で、凧に魅入られ、空への憧れを抱き、パイロットを目指す」話だそうです。
ちなみに、日本の航空会社(子会社を含む)では、パイロット総数2,700人に対して、女性パイロットは34人、女性比率は1.3%と世界平均5%を大きく下回っているそうで、超難関です。
「舞いあがれ」で思いつくのは、「天城越え(石川さゆり)」です。
♪舞い上がり~ 揺れ堕ちる~肩のむこうに あなた…山が燃える♪
病院の記念すべき第一回の職員旅行(平成13年)は、静岡・伊豆旅行で、「浄蓮の滝」をまず見に行きました。
行きのバスの中で、盛り上げようと、カラオケで「天城越え」を熱唱しましたが、「舞い上がる」どころか、かなり「盛り下がって」しまった、という苦い思い出が、私にはあります。