コラム167 ~INGO

コラム167 ~INGO

投稿日時:2024年7月8日

 新札が、出回り始めて、数日たちますが、まだ手元には来ていません。

 一方では、早くも、オークションサイトで、数倍もの値段で新紙幣の転売がされているようです。
焦らずとも、いつかは出会えるでしょうから、気楽に待ちます。
 手にした人は、しばらくは使うのを躊躇するでしょうし、次の新札が出るまで(約20年後)、見ないなんてことがあれば、それはそれで、すごい。怖い。

 いっぱい関わって、集まって欲しいのが、「おさつ(お札)」なら、あまり関わりたくないのが、「けいさつ(警察)」です。

 警察は、専門職の中でも特殊な業種で、特に刑事ドラマを中心に、昔から多くのテレビドラマがありました。
 中でも人気なのは「相棒」「古畑任三郎」「踊る大捜査線」「あぶない刑事」「科捜研の女」あたりでしょうか。
 私は、「太陽にほえろ」「西部警察」「Gメン」「ヒーロー」あたりでしょうか?


 様々な専門職では、内々にしか通じない専門用語(業界用語)がありますが、特に警察関係は多くあります。


 職業柄、外部に秘密が漏れないようにするためのものが多く、これらは「隠語(いんご)」と呼ばれています。
 例えば、「ホシ(犯人)」、「ヤマ(事件)」、「パクる(逮捕)」、「ガサ(捜索)」、「ガセ(誤った情報 )」、「ゲロ(自白、自供)」、「高飛び(国外逃亡)」など、もはや一般語として使用されているように感じます。
 中でも、警察の場合「マル+漢字1文字」で表す隠語がよく使われています。「マル暴(暴力団)」、「マル被(被疑者)」、「マル害(被害者)」、「マル目(目撃者)」、「マル運(運転手)」、「マル走(暴走族)」など。
 とくに有名になったのは、「マル査(国税査察部)」です。1987年(昭和62年)に公開された映画「マルサの女」により広く知られるようになりました。
 脱税者と、取り締まり側との駆け引きが面白く、「マルサの女」は大ヒットし、シリーズ3まで作成されました。

 脱税者(山崎勉)が、「マルサの女」(宮本信子)に、『金持ちのお金の儲け方』を教えるセリフを今でも覚えています。(実践はしていませんが。)

「炎天下の砂漠の中を進んでいて、のどが乾く。

コップには、少しずつ水がたまる。

貧乏人は、コップの水が、ちょっとしか溜まってないのに、慌てて飲む。

しかも全部飲み干してしまう。

しかし、本当の金持ちは、コップの水が溜まるのをじっと我慢して待って、

一杯になってもまだ飲まない。

さらに我慢して、コップからこぼれあふれる水だけを、

舐める

のだそうでした。

うーん、私には無理だなあ。「ムリサの男」


『お葬式』などのヒットによる収益を「税金でごっそり持って行かれ、税金や脱税について興味が湧いたため」、伊丹十三はこの映画を作ったそうです。