コラム13 ~Qって何?
私の出身校、東京医大は、大学校舎が東京新宿区6丁目にありました。
道路(靖国通り)を挟んで、直ぐ、あの有名な「新宿2丁目」でした。
「新宿2丁目」は、「ゲイバーのメッカ」として有名ですが、江戸時代の宿場町であり、旅籠(はたご)から「新宿遊郭」を経て「赤線の街」に至り、赤線廃止後、1960年頃よりゲイバーが集まりだして、世界屈指の「ゲイ・タウン」となりました。
ちなみに夏目漱石は幼少時、芥川龍之介は高校時代に新宿2丁目に住んでいたそうです。また、国民的大女優だった乙羽信子は、2丁目でスナックのママをやっていたそうです。
東京医大生は、時々2丁目に繰り出して飲んでいましたが、私たちは、しょっちゅう2丁目で飲んでいました。
なぜ、ゲイバーばかり飲みに行ったかと言いますと、大学に近かったこと、ゲイのママさんたちの話が面白く(マツコ・デラックスのように)、気楽に飲めたことに加え、何より安かったからです。
(今でも水戸の「おかまバー」に、時々飲みに行っています。)
私がよく繰り出していたころの2丁目は、ゲイ、おかま、ニューハーフの3種類の人たちしか、いませんでした。
ちなみに、
「ゲイ」は、「ホモ」(ホモセクシュアル)とイコールで、「男性同性愛者」をいい、簡単に言うと、男性の場合「身も心も男性」、
「おかま」は、心がより女性的で、「身は男性、心は女性」、
「ニューハーフ」は、女装または手術により、「身も心も女性」、
といった分類でした。
さらに、その後出てきた分野として、「おかま」に対しての、「おなべ」がありますが、女性同性愛者のうち男性的な出で立ちで男性的に振る舞う人です。また、「オネエ」とは、女装をしない女性的なゲイを指します。
しかし、いろいろな人がいて(心・精神は複雑です)、さらに再分類化され、最近「LGBT」という新語を耳にし始めたと思ったら、今度は、いつのまにか「LGBTQ」とういうことになっていました。
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの各単語の頭文字を組み合わせた表現で、「性的少数者」(セクシャルマイノリティ)とほぼ同じとされています。
遺伝子の解析調査によると、性的指向が遺伝で決まる割合は8-25%程度であり、基本的には、環境による影響が大きいとされています。
で、「Q」って何?
「ウルトラQ」、「オバケのQ」、「世界の果てまでイッテQ」くらいしか思いつかない私は、早速調べました。
Qとは、クィア(元々は「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表す言葉であり、性的少数者全体を包括する用語)を意味している場合と、クエスチョニング(性別を決めかねている人)を意味している場合があるそうです。つまりは、LGBT以外の性的少数者を指します。
その他には、間性、アセクシャルの頭文字を加えて、LGBTI、LGBTIQ、LGBT+、LGBTQIA+などと表されることもあります。
う~ん、「性の多様性」は、複雑かつ困難です。
やはりこの問題に深く立ち入る(この世界に足を踏み入れる)のは、よした方がよさそうです。
と、今回のコラムの題材にしたことを反省しながら、書いています。
私が子供の頃、ゲイの類の有名人は、おすぎとピーコ、カルーセル麻紀くらいだったでしょうか。
ちなみにカルーセル麻紀は、親類の子供たちから
「おじちゃんだったおばちゃん」
と呼ばれていたそうです。
(これは「クイズダービー」で、クイズの問題になりました。)